「勝者なき結果」と言われている東京都議会議員選挙だが、実は心の中でほくそ笑んでいる人がいる。
それは小池百合子東京都知事だ。
45人いた都民ファーストの会は選挙直前には1桁まで減ると言う予測さえあった。
小池知事が応援するかどうか、それだけでも話題になり、入院すればますます都民が皆注目する。
投票日直前に退院して、車の中に酸素ボンベまでを持ち込んで、主な候補者に応援に行くと雰囲気はガラリと変わった。
議席を減らしたものの自民党との差は1議席で、奇跡の大逆転と言っていいだろう。
しかしこれは他人事では無い。
自民党に投票したくない人が都民ファーストの会という選択肢を選んだのだ。
立憲民主党や他の野党に投票せずに。大阪での維新の会と酷似している。
小池知事は何を考えているのだろう。何回も自民党二階幹事長と会うのはコロナとオリンピックだけでは無いだろう。
日本で女性最初の総理大臣になる野望が残っているならどうするのだろう。
4年前は希望の党で失敗したが、今回は野党のほうに目を向けるのじゃなくて、自民党のほうに目を向けている。東京9区からの衆議院に立候補との話がよく伝わってくるが、ただ1人の衆議院議員になって自民党に復党してその野望が叶えられるのだろうか。 二階さん以外の自民党の人は安倍さんも麻生さんもかなり小池さんを嫌っているようだ。
ただ自民党にもアップアップの菅(すが)総理に代わるさわやかな人もいないようだ。
小池さんがすぐそこに迫った衆院選挙に向けて新党を立ち上げてくると言う話しはよく聞こえる。面白い話しでは多くの知事が集まって知事新党という話しもある。
また関東だけで小池新党を立ち上げて、最低でも5人の政党要件を満たせば自民党・公明党との連立政権は作れるかもしれない。そうなると関東維新の会ができたようなことになり、小選挙区での立憲民主党の戦いはますます苦しくなる。
武蔵野市(一人区)では五十嵐えりと言う立憲民主党の公認候補が都民ファーストと自民党の候補をダブルスコアで押しのけた。
このようなパワーを全選挙区に広げていくしかない。そのために何をするかこのページを利用して皆さんと一緒に考えたい
がんばれ立憲民主党の会 共同代表 橘民義
(映画「太陽の蓋」製作プロデューサー)